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  シンスプリント  

シンスプリントとは別名「脛骨過労性骨膜炎」とよばれます。
下腿の内側に位置する脛骨(向うずねの骨)の下方1/3に痛みが発生することを特徴とします。

痛みは脛骨に沿ってうずくような鈍痛で始まります。
ある一点に集中する痛み(この場合は疲労骨折の可能性も)とは違い、筋肉が骨に付着するラインに沿って起こります。

多くの場合、不快感は運動開始時に現れ、そのあと消えて運動が終了するとまた戻ってきたりします。
症状が進むにつれ、不快感は段々ひどくなり、運動している最中はずっと持続するようになります。
そして最終的には、ベッドから起きる時や日常生活の他の動作の最中にも痛みが伴うようになってしまいます。

この障害はランナーに多くみられますが、どんなスポーツでも、シーズンの始めや新学期に新入部員がハードなトレーニングを集中的に行った場合に頻発します。
硬い地面の上を繰り返しランニングする、足部を背屈させる(つま先を上げる)筋肉を過剰に使いすぎる、などが原因となります。

シンスプリントを我慢すべきではありません。
また時間がたつと非常に治りが悪くなり、早期に治療を始めなければなりません。

なぜシンスプリントになるんだろう?

人間の足は「骨の組み合わせ」と「それを補強する筋肉」で上からのし掛かる体重に耐えています。
通常は筋肉と骨の組み合わせが共同して上からの力に耐えていますが、何らかの理由でどちらかが役目を果たせなくなると、もう一方がそれを補わなければならなくなります。
足部にはアーチ(土踏まず)と呼ばれるものがあり、これが機能すれば衝撃を吸収してくれますが、このアーチが潰れてしまうと衝撃吸収がしっかりとできなくなり、さらに骨の配列が崩れ、足底から関節、下腿部の骨や筋肉に大きな負担がかかります。

さらに足のアライメントといいますが、地面への接地角度の問題です。
シンスプリントがトラック競技の選手に多いのはアーチよりアライメントの問題が多いです。

当院では、豊富な経験、知識、実績により、原因をはっきりし、痛みや炎症の状態によって、アイシング、固定、リハビリ、トレーニングなど、症状にあった治療計画をしっかり立て、競技特有の動き、負担を理解した上で、体の使い方を指導します。
また、特殊な手技により、筋肉のバランスを整え、関節に動きをつけて、無理をさせない体を作り、再発防止へと導きます。

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